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2011年4月 6日 (水)

ただの犬

ぼくは 皆さんの住む世界に生きていた時は「ただの犬」だった

僕は 弘前大学という学校の学生さんの下宿屋の庭先に

飼われてたんだ

お父さんとお母さんは毎日 忙しかったけど 時々 散歩にも

連れだしてくれたし ご飯もお腹いっぱい食べられたから

僕は まあまあ幸せだった

お隣に住む お姉ちゃんが時々 本を借りにやってくるんだけど

「やあ   こんちわ~  今日は良い天気だね」って言っても

知らんぷりして行ってしまうんだ

この お姉ちゃんは子供が好きで 高校を卒業したら東京という

ところにある福祉施設で働きながら夜の学校へ行って 

保育士になるんだって

犬も好きだったら 友達になれたのにな。。。。

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(怪しげなことをする娘2号   監視役・さくりん)

僕の毎日は とても単調だったけど   僕は 満足だった

ところがある日  下宿してた お兄さんが僕を散歩に連れ出して

くれたんだ!!!

こんなこと初めてだったし 自動車っていう乗り物に ただの犬だった

僕を乗せてくれたんだ!!!

自動車っていう乗り物に乗れるのは 特別の犬達って思ってたのに!!

僕も特別ってかんじがして すごく嬉しかった

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( 「なんか食べてるよ   娘2号が。。。」 )

自動車から降りると 大きな建物の中に お兄さんと僕は

入っていったんだ

廊下を歩いてると 犬やネコ  僕の知らない動物達の泣き声が

聞こえてきて 僕はすごく怖かった

僕は お兄さんに「そろそろ お家に帰ろう」って何度も言ったのに

お兄さんは 暗い部屋の中にあった小さな箱に撲を入れたんだ

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( 「さっちゃんも ほしいなー」 )

ただの犬だった僕は  それから まもなく  ここは

動物実験室というところで 僕は 実験に使われるということを知った

お父さんとお母さん  心配してるだろうな

実験が終わったらお父さん お母さんに会いたいな。。。。。

ある日  僕は注射みたいなのをチクンとされて眠ってしまったんだ

意識が薄れていく中で 白い洋服を着てマスクをした人達が

たくさん見えた

それから 僕は  ずっとずっと眠って 次に気がついた時には

あれれ   撲      立てない。。。。。

お腹のあたりがチクチクする!!

眠ってる間に何があったのかな?  何かされたのかな?

僕は ただの犬だから  全然 わかんない

P1160641

僕は 寝すぎで病気になちゃったみたい

治ったら  お父さんとお母さんが きっと迎えに来てくれる!

早く  会いたいから   お家に帰りたいから

なるべく早く早く 迎えに来てほしいな

それから  何度か 僕は「動物実験」というのをやられたけど

お腹も痛かったけど ずっとずっと 待ち続けた

ある日   思ったんだ

お父さんやお母さんは きっと 僕がいる場所が分からないん

じゃないかって!!!

そっかー     きっと今頃  撲を探してるだろうな。。。。

P1160644

(なんと!!!  現在では貴重品となったヨーグルトに

 ココアの粉をグチャグチャと入れ食べているのでした

 娘よ。。。。。。   たまには勉強せーよ + 人の

 ためになるような事をしようぜ)

「ねえ   ドアが開いてるよ」

誰かの声が聞こえた

「お逃げなさい」    ああ   お月さま!!!

お月さまの声だったんだ

僕は そっと廊下に出た    「動物実験」の仲間達の声が

聞こえたけど  僕は迷わず 外に。。。。 久しぶりに外に出た

あちこち痛くて よろよろしたけど  お父さんとお母さんに

会いたかった

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(娘2号が おすそ分けしてくれなかったので  大暴れ

  さくら姉さんには  まだまだ敵わない チンピラ)

何時間          何日     歩いたんだろう

懐かしい匂い      庭に咲くお花  僕の毛布の匂い

お父さんとお母さんの匂い!!!!

「お父さん  お母さん  心配かけちゃって ごめんね

 撲   帰ってきたよ」

僕の声を聞いて  お家の中から お父さんとお母さんが

驚いた顔をして出てきた!!!

お母さんが僕を抱きしめて泣いてた

お父さんが困った顔してたけど  きっとテレてるんだね

ああああ      やっぱり   お家が一番

僕は  ただの犬

特別なご馳走とか 楽しい旅行とかないけど

   お父さんとお母さんがいるから

             お家があるから

ただの犬のなかでは一等賞    

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( 敗者・りんご   ハウスで落ち込む)

あやっちが高校生まで住んでいた家の隣は 今では とんと

見かけなくなった 大学生の下宿屋をしていました

殆どが弘前大学の学生さんが住んでいて 大家さんの自慢は古い本を

収集してるということでした

大正時代・昭和初期のものが多く  本大好き少女だった

私は身も心も お隣の本棚に恋焦がれていたのです

そんなわけで  広い庭の端っこに ひっそりといた犬などには

無関心どころか どんな犬だったのかさえ憶えていなかったのです

先住犬ジュニアが元気だった ある日のこと  母が

「そういえば  隣の家に犬がいたでしょ

 あの犬  隣のご主人が入院して飼えなくなったから 

大学の動物実験用に引き取ってもらったんだけど しばらくしたら

帰ってきたんだってさ

内臓とか取られたりしたんじゃないのかねぇ

お腹に縫った跡が いくつかあって  しばらくしたら

庭で死んでたんだってさ

お隣の奥さんが可哀そうなことしたって言ってたよ」

先日   被災地の バンくんが飼い主さんと対面している

映像を見て   久しぶりに お隣の「ただの犬」のことを

思い出しました

ご飯とお家と       そして  愛して止まない人

それだけあれば   犬達は最高に 特別に幸せ

それは      人間も一緒

           だから    いつの時代も 人と犬は惹かれあう

          お互いの愛に惹かれあう

被災地の犬達が 一日も早く 最愛の家族と暮らせますように

願うばかりです

 

   

 

 

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コメント

涙がとまりません。どうしても感情が入ってしまって…。何かでみた私の心の中に残ってる文章があります。

人は過去を振り返ったりまた先を考えて生きる。犬は過去や先を考えない。人より短い生きる時間。今日、今の時間を一生懸命に生きるって。

お店で売ってるいろんなおもちゃや洋服なんていらない。遊ぶのはそのあたりに落ちてる棒きれの枝が一つあればいい。

飼い主(パートナー)と一緒にいる時間は最高の時間だし犬はそんな飼い主を見捨てたりはしない。自分(犬)がどうなっても飼い主の笑顔がみたい。一分、一秒でも一緒にいたいって。

私が衝撃をうけた絵本みたいな写真集があります。とあるペットショップであった繁殖犬の話なんですが…。人と犬、言葉は通じませんが人が何を考えるかわかる生き物だと思います。本とDVDはいろんな人に見てもらいましたが感想はみんな同じでした。あやっちさんなら何となく題名などわかると思います。犬を飼ってる人には衝撃的な内容です。日本は災害に見舞われましたがもっと動物にも目を向けてほしい。報道は悲劇や目を引きそうな物ばかり。

生き物を大切にしようと行政が言う前に…。人も生き別れたらつらい悲しいの様に家の片隅につながれてた犬達も飼い主と一緒にいられるのが幸せだと思います。

投稿: さくら親父 | 2011年4月 6日 (水) 23時21分

dogさくら親父さんへdog

もう30年も前の事です
当時 犬は番犬で庭で飼うのが当たり前だった時代です
今でこそ 動物実験は問題になってますが あの時代には
犬一頭を持っていくと大学の実験室で買い取ってくれました
人間の薬や化粧品などの実験をするために何頭の命が消えたのでしょう。。。。

こちらでも 悲しい瞳をした動物達の写真展なども多く
本好きの私も そういう写真集を時々 見かけます
私としては 「犬ってこんなに素晴らしい動物なんだよ」「犬達の事を もっと理解して」というような本も増えてほしいと思ってます
犬のことを もっと深く理解すれば悲しい瞳をした犬達が
少なくなると信じています
犬は人間にっとって素晴らしいパートナーです
昔も今も未来も!!!

被災地で生き別れた人も犬も きっと一度 築いた絆を忘れることはないと思ってます
いつか また一緒に暮らせる日がくると信じています  

投稿: あやっち | 2011年4月 7日 (木) 20時33分

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