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2010年7月 9日 (金)

あの夏

僕は 犬が好きでした    もちろん 今でも大好きです

でも  あの夏の事件以来 犬を見かけると動けなくなって

しまうのです

僕の人生は未だに あの夏から一歩も進めない

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僕は高校卒業後  親元を離れ 犬の訓練士を養成する

学校に入学しました

もちろん  幼い時から犬が大好きで 人と接するより

犬とじゃれ合ってる方が性に合っていたからです

はたから見たら僕は大人しい 気難しい人間に見えたはずです

そんな 僕にも唯一 一人だけ心を許せる友人が出来ました

彼もまた 訓練士を目指していたので 「犬」の話で

いつも 盛り上がり  内気な僕も彼と一緒にいる時間が

大好きでした

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僕の入学した学校は一人一頭が基本で 入学して

まもなく 希望していたラブラドールレトリーバーが僕の

パートナーになりました

訓練の時も それ以外の時間も すべて犬と一緒の生活

彼もまたパートナー犬になったゴールデンレトリーバーと

常に一緒の生活をしていました

二人と二頭

僕達はお互い「二年間 頑張ろう」と 犬の頭を撫でながら

何度も誓い合ったものでした

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僕たちは寮生活を送っていたのですが  寮といっても

普通のアパートで 唯一 他と違うところは すべての

住人が学生でパートナーの犬と一緒に生活していた

ということです

ある日  彼が どうしても 外せない用事があり一人で

出かける事になり 彼のパートナー犬を一時 僕が預かる

ことになりました

彼のパートナー犬は レトリーバー特有の愛嬌があり

いつも ブンブンしっぽを振り 僕にも 僕のパートナーにも

親愛の情を惜しみなく注ぎ ちょっと訓練中 ヘマをしても

「楽しいね~」と言っては(たぶん そう言ってたと思う)

周囲を笑いの渦に巻き込むようなヤツでした

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彼が 犬を僕に託して外出して まもなく

犬達の食事の時間になりました

二つの器にドッグフードを注ぎ  すでに行儀良く

「スワレ」の姿勢で待つ犬達に「マテ」をさせ いつもの

とおり フードを食べる犬達の姿をなんとなく見ていた

時でした

彼の犬が。。。。。。。。僕の犬のフードを食べ始めたので

「イケナイ」と声をかけて辞めさせようとしたのですが

彼の犬には 僕の声がとどいていなかったのか?

とうとう  二つの器のフードをすべて食べつくしてしまった

のでした

たった          これだけの事でした

その時の 僕は どうしてそういう行動をしてしまったのか

僕は そばにあった水入れの器をゴールデンレトリーバーに

振りかざして そのまま頭に打ちつけたのです。。。。。。。

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「ゴギッ」という音がして 犬は その場に一瞬 倒れました

どこからか血が噴出して。。。。。。。犬は何が起こったのか

分からない様子で フラフラと起き上がり しっぽを振りながら

いつもの愛嬌を振りまき僕に歩み寄ろうとしました

二人と二頭の夢のような生活は終わりました

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気がつくと  僕は知らない町の川辺に立っていました

用事を済ませ 帰ってきた彼が目にしたものは 血を

流して死んでいた自分のパートナーと そばに怯えるように

座っていた僕のパートナー犬だったということです

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僕は結局

探しにきた先生達に保護され 後日 自ら退学しました

先生の話によると 彼のパートナー犬は頭蓋骨骨折で

死んでいたそうです

彼は        僕を殺したいと。。。。。。。。

彼は      だけど 許すと。。。。。。。。。。。。。。

僕は  何を許されたのか!  どいうことなのか!!

3年経った今でも  そこから動けない

spadespadespadespadespadespade

この出来事を聞いた時   私も相当ショックでした

ブログに書くようなことではないのだけど。。。。

「撲」は今 どうしているのか。。。。。。。。

 

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コメント

あやっちさん

とてもショックなお話でした。
なぜっていう疑問ばかりです。
それぞれに色々な事情があって、傷があって。
それでも何とかならなかったのかと。

投稿: なっちゃん | 2010年7月 9日 (金) 23時22分

。。。。
どう表現していいのかわからない
悲しみ、怒り、哀れみ。。。

みんながかわいそうです。
彼も友人も。
そして悲惨な現場を見ていた彼のパートナー犬は
どうしているのでしょう。
人を嫌いになっていて欲しくないです。
歩き始めることができるようになった彼と
会える日が来るのを願います。

投稿: あにママ | 2010年7月10日 (土) 08時42分

おはようございます・・・
何度聞いても悲しくそして悔しいお話ですね

運命の歯車がもうちょっとだけ違っていたら
今2頭と二人はそれぞれ楽しく暮らしてたかも知れませんよね・・・

残った僕、彼、そして彼のパートナー犬
それぞれどんな思いでこの3年を過ごしてきたんでしょうか?
私にはまったく想像できないですけれど
そのことから何か、そう何かを学んで
一歩前に踏み出している事を願っています・・・

投稿: momo&heartyママ | 2010年7月10日 (土) 09時44分

悲しいお話ですね。。
叱りたくなる気持ちはわかりますけど、頭蓋骨骨折するまで、手をあげてしまうのは信じられない・・・
でもわたしもつい、叩いてしまうことがあるので、気をつけなけばと思いました。
ぜったいに後悔しますもんね!

投稿: みーたん | 2010年7月10日 (土) 20時43分

「僕」がそうしてしまった気持ち、何となくわかる気がします。
うちはハナ、さくら、とわの順番で1頭ずつご飯を食べてるんですけど、
やはりたとえこぼれ落ちた物であったとしても、
自分の物じゃない物を、横からさささーっと来て、ぱくっ!と食べてしまうのが許せない時があります。
叩く事はしませんが、きつく叱ります。

「僕」の中では、自分の食べ物以外の物を取ると言う行動が、
パートナーへかけた愛情が深すぎて、許せなかったのかな。
きちんと訓練を受けていながら、大事な「彼」のパートナーなのに、何でそんな事しちゃったんだ!っていう、悔しさもあったのかな・・・

投稿: purihana | 2010年7月11日 (日) 01時18分

こんばんわ。
あまりの内容に、職場で携帯から読んだとき、絶句して放心してしまいました。(ちゃんと休憩時間ですよ~う。)
それで、コメントも中々踏ん切りがつかず・・・。
犬の頭蓋骨ってもんのすごく丈夫なんですけど、それが骨折して死んでしまうくらいの力って・・・。
手加減なしですよね・・・。
それでも、「僕」に愛嬌を振りまくなんて・・・。
亡くなった犬と「彼」の心を考えると、切なくてなりません。
犬は突然で何が起きたかわかんなかったろうな・・・。
側にいた「僕」のパートナー犬も。
真っ直ぐな愛情は犬の愛すべき魅力ですが、それだけにとても悲しいですね・・・。
「僕」はカッとなって我を見失ったのかな?
相手が犬だからこれで終ったけど、人間だったら殺人で制裁があるんですよね・・・。
動物同士の殺し合いは食うがため・生きる術で理由がある。
人間は感情の摩擦だけでも殺します、質が悪い・・・。
その夜、ロッキーをぎゅっと抱きしめました。
心の底で、私は「僕」を許せそうにありません・・・。
「僕」が心を痛めて苦しんでいることは想像に難くないのだけど・・・。
理性では分かっているんだけど。
心が狭いなあ・・・。
ごめんなさい・・・。

投稿: ぴょんこ | 2010年7月11日 (日) 22時29分

もっと早くにもっと小さな出来事で
「僕」自身が訓練士に向いていないって
知る事が出来たらよかったのに・・・・
そしたら犬だって「僕」だって違う生き方が出来たのにネ。

あまりにも犠牲が大き過ぎてネ・・・

止まったままの「僕」の心はもう動くい事はないのでしょうか・・・
本当に大きな犠牲です。

投稿: ひなママ | 2010年7月12日 (月) 15時13分

dogコメントを下さった皆さんへdog

ショッキングな内容で恐縮です
もう 御分かりでしょうが これは父ちゃんが勤務する学校の生徒さんの出来事でした

あの日の夜 突然 父ちゃんの携帯電話が鳴り もう寝ようとしていた父ちゃんは再び学校へ行きました
警察・両親・先生方・生徒さん。。。皆が「撲」を探して駆け回ったそうです
「撲」は朝方 都内のある川辺にボンヤリ立っているところを保護されました
「撲」は その時呆然とした状態でとりあえず両親の元へ帰り何日か経ってから両親に付き添われ学校に来たそうです
まだ精神的に不安定な面もあったそうなのですがポツリポツリとあの日の事を語ったそうです
「何故 あういう事をしてしまったのか。。。自分でもわからない」と涙ぐんだり「撲も死ぬ」といったりで。。。
結局 両親が「息子が自殺でもしたら。。」などの心配もあり さっさと「退学届け」の手続きを済ませ帰って行ったそうです
あの事があった次の日 父ちゃんは憔悴しきって帰ってきました
テーブルをゴツンと叩いて「ちくしょう」と小さい声で言いました
本当に「ちくしょう」の夏でした
本当になにもかも「ちくしょう」でした

「彼」は自分の犬の亡骸を火葬しました
「撲」のパートナー犬と一緒に煙になって空に消えていくのを ずっと見送っていたということです
「撲」のパートナーだったラブラドールは その後
縁があって別の家で幸せな家庭犬として暮らしているという事です
「彼」は新しいパートナーと共に笑顔で卒業の日を迎えたということです

暑い夏でした
あれから「撲」がどんな生活をしてるのかは誰も知りません
今 どんな風な大人になって 笑ったり楽しんだりしているのか。。。。。。。

死んでしまったゴールデンレトリーバー
陶器で出来た器が半分に割れていたそうです
そして
犬が そんなふうに死んだら。。。。日本では「器物損害」ということになるそうです
本当に「ちくしょう」です

投稿: あやっち | 2010年7月12日 (月) 23時36分

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